高画質コンパクトの代名詞「GRシリーズ」や、防水・耐衝撃に優れた「WGシリーズ」、フィルムカメラ「PENTAXシリーズ」などリコーのカメラはジャンルごとに個性があります。
しかし、「GR IIIとGR IIIx、どちらを選ぶべき?」「初心者でも使いやすいモデルは?」など豊富な選択肢ゆえに迷う方も多いでしょう。
この記事では、初心者が後悔しないリコーカメラの選び方から、シリーズ別の特徴まで解説します。
もう迷わない!リコーカメラの選び方3ステップ
豊富なラインナップの中から運命の一台を見つけるために、まずは以下の3ステップであなたのニーズを明確にしましょう。
STEP1:撮りたい世界観で「シリーズ」を決める
リコーイメージングのカメラは、それぞれ明確なコンセプトを持つシリーズに分かれています。まずはあなたが撮りたい写真のイメージに最も近いシリーズを選びましょう。
| シリーズ名 | 主要な特徴 | おすすめの利用シーン |
|---|---|---|
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・ポケットサイズ ・一眼レフ並みの高画質 ・速写性に優れる |
・日常のスナップ ・旅行 |
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・防水 ・防塵 ・耐衝撃性能 |
・アウトドア ・水中 ・工事現場などの過酷な環境 |
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・360°の静止画 ・動画を撮影可能 |
・空間の記録 ・新しい体験 ・思い出の「追体験」 |
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・フィルムカメラ ・デジタルにはない質感と体験 |
・フィルムの味わいを楽しみたい ・撮る過程を重視 |
高画質を手軽に持ち歩きたいなら「GRシリーズ」、アクティブな撮影には「WGシリーズ」、新しい表現を楽しみたいなら「THETAシリーズ」がぴったりです。さらに、撮る楽しさをじっくり味わいたい方には「PENTAXシリーズ」がおすすめです。
STEP2:こだわりたいポイントで「機種」を絞り込む
シリーズが決まったら、次はあなたのこだわりや使い方に合わせて、具体的な機種を絞り込みます。
| シリーズ | 選び方のポイント | 具体的なモデル例 |
|---|---|---|
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「画角(写る範囲)」で選ぶ | GR III(28mm):ダイナミックな広角 GR IIIx(40mm):自然な標準画角 |
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「タフネス性能と機能」で選ぶ | WG-7:防水、4K対応 WG-80:コスパ重視 G900:耐薬品性など業務向け |
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「360°撮影」で選ぶ | RICOH THETA X:360°静止画、5.7K動画 |
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「質感」で選ぶ | PENTAX 17:フィルムカメラ、手巻き |
同じシリーズ内でも、焦点距離や耐久性能の違いによって撮影スタイルが大きく変わります。
用途や撮影スタイルに合わせて、あなたにぴったりの1台を選びましょう。
STEP3:新品?中古?レンタル?「買い方」を検討する
機種が決まったら、最後に購入方法を考えましょう。リコーのカメラは高価なモデルも多いため、賢い選択が重要です。
| 利用方法 | 特徴 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 新品 | ・最新の性能で使える ・メーカー保証あり |
長く安心して使いたい方 |
| 中古 | ・生産終了モデルを入手可能 ・信頼できる専門店での購入が必須 |
生産終了モデルが手に入る |
| レンタル | ・購入前に数日間試せる ・最新モデルを使いたいときに使える |
安価に使い勝手を確認したい方 |
上の表からわかるように、リコーのカメラを手に入れる方法にはそれぞれメリットがあります。
これらを踏まえて、次はシリーズ別におすすめモデルをご紹介します。
【シリーズ別】リコーおすすめカメラ徹底解説
リコーカメラの選び方で紹介したモデルをここではGRシリーズ・WGシリーズ・THETAシリーズなど各シリーズを徹底解説します。初心者からプロまで、自分にぴったりの1台を見つけるための参考にしてください。
唯一無二のスナップ体験【GRシリーズ】
「撮りたい」と思った瞬間に、最高の画質で応えてくれる。GRは単なる道具ではなく、表現者の感性を刺激するカメラです。
RICOH GR IIIx:自然な視点で日常を切り取る万能機

人間の目に最も近いとされる自然な画角「40mm」を搭載。
ポートレートからテーブルフォト、風景まで、あらゆる被写体を素直な視点で美しく描き出します。初めてのGRで一台で何でもこなしたいなら、まず検討すべき万能モデルです。
RICOH GR III:伝統の広角28mmで世界をダイナミックに

GRの伝統を受け継ぐ「28mm」の広角レンズは、見慣れた風景をドラマチックな作品に変えます。
ストリートスナップや広大な風景撮影で、その真価を発揮。被写体にグッと寄ることで、背景を活かした迫力ある表現が可能です。
あらゆる環境を克服する【WG / Gシリーズ】
カメラが壊れる心配から解放され、撮ることに集中できる。それがタフネスカメラWG/Gシリーズの最大の価値です。
RICOH WG-7:4K動画対応の最強タフネスカメラ

水深20m防水、耐衝撃2.1mというシリーズ最強のタフネス性能に加え、高精細な4K動画撮影にも対応。
強力なリングライトも搭載し、水中やマクロ撮影でも被写体を明るく照らします。アウトドアの決定的瞬間を、静止画も動画も最高のクオリティで残したい方に。
RICOH WG-80:コスパに優れたタフネススタンダード

水深14m防水、耐衝撃1.6mと、一般的なアウトドアシーンでは十分すぎるほどのタフ性能を備えながら価格を抑えたスタンダードモデル。
まずは気軽にタフネスカメラを始めたい方や、お子さん用のカメラとしても最適です。
RICOH G900:プロの現場に応える業務用タフネスカメラ

WGシリーズをベースに、工事・建設現場などの過酷な業務用途に特化したモデル。
防水・防塵・耐衝撃性能に加え、エタノールや次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が可能な「耐薬品性」を確保。電子納品に求められるCALSモードにも対応します。
未来の映像体験を今【THETAシリーズ】
RICOH THETAシリーズは、360°の全天球映像を簡単に撮影できる革新的なカメラです。
旅行先の風景やイベント、建築・不動産の記録など、従来のカメラでは表現できなかった新しい映像体験が可能です。スマホや専用アプリとの連携もスムーズで、撮影から共有まで直感的に操作できます。
RICOH THETA X:その場の空気を丸ごと保存する360°カメラ

大型タッチパネルを搭載し、スマホなしでも撮影・プレビューが完結する操作性が魅力。
最大約6000万画素の高精細な360°静止画と、滑らかな5.7K動画を記録。旅行やイベントの思い出を、後から何度でも追体験できる新しい映像体験を提供します。
撮る喜びを再発見【PENTAXシリーズ】
PENTAXシリーズは、フィルムカメラならではの質感や撮影体験を大切にするカメラです。
撮る過程や仕上がりの違いを感じながら、写真の本質的な喜びを再発見できます。
PENTAX 17:フィルムの味わいを手軽に楽しむハーフサイズカメラ

デジタル全盛の時代に、あえて「フィルムで撮る楽しさ」を追求して生まれたカメラ。
一般的な35mmフィルム1コマに2枚撮影できる「ハーフサイズフォーマット」を採用し、気軽にフィルム写真に挑戦できます。
手巻きの操作感や、現像するまでのワクワク感は、このカメラでしか味わえない特別な体験です。
【ひと目でわかる】リコーおすすめカメラ スペック比較表
ここでは、リコーの代表的なおすすめカメラを比較し、性能や特徴がわかるように一覧にまとめました。用途や撮影スタイルに応じた選び方の参考にしてください。
| モデル名 | タイプ | 有効画素数 | 焦点距離(35mm換算) | 防水/耐衝撃 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
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スナップ | 約2424万画素 | 40mm | – / – | 自然な標準画角、万能性 |
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スナップ | 約2424万画素 | 28mm | – / – | ダイナミックな広角 |
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タフネス | 約2000万画素 | 28-140mm | 20m / 2.1m | 4K動画、シリーズ最強性能 |
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タフネス | 約1600万画素 | 28-140mm | 14m / 1.6m | 高コスパ |
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業務用タフネス | 約2000万画素 | 28-140mm | 20m / 2.1m | 耐薬品性、CALSモード |
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360°カメラ | 約6000万画素相当 | 約23.6mm相当 | – / – | タッチパネル搭載、高画質 |
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フィルムカメラ | 約600万画素相当 | 25mm(約37mm相当) | – / – | ハーフサイズ、手巻き |
この比較表を見れば、リコー各シリーズのスペックをひと目で把握できます。画質・耐久性・特殊機能など、それぞれの強みを理解した上で選べば、自分に最適なカメラを迷わず選択できます。
購入前に解決!リコーカメラに関するよくある質問 (FAQ)
リコーのカメラは多様なシリーズがあり、それぞれに特徴があります。そのため購入前に迷う方も少なくありません。
ここでは、実際によくある疑問をQ&A形式で回答します。用途や撮影スタイルに応じた選び方の参考にしてください。
Q1. GR IIIとGR IIIxで本気で迷っています。決め手は何ですか?
A1. あなたが「何を撮りたいか」そして「どう撮りたいか」で決まります。
「風景や街全体をダイナミックに写したい」「被写体にグッと寄って迫力ある写真が撮りたい」ならGR III (28mm)。「人物の自然な表情」「カフェの料理」「目にした光景を素直に残したい」ならGR IIIx (40mm)がおすすめです。もし決めきれないなら、レンタルサービスで両方を試すのが最も後悔しない方法です。
Q2. スマートフォンのカメラで十分では?GRを持つメリットは?
A2. 決定的な違いは、APS-Cセンサーが生み出す「空気感の描写力」と、物理ボタンによる「操作の没入感」です。
スマホのAIが作り出す”綺麗な絵”とは異なり、GRは光と影を豊かに捉え、その場の空気までも写し撮ります。また、「写真を撮る」という行為そのものに集中できる楽しさは、何物にも代えがたい体験です。
Q3. PENTAX 17はフィルムカメラ初心者でも使えますか?
A3. はい、使えます。PENTAX 17はゾーンフォーカス方式を採用しており、ピント合わせが比較的簡単です。
露出もカメラがある程度自動で設定してくれるモードがあり、初心者でも失敗しにくくなっています。何より、フィルム装填や手巻き上げといった一連の「儀式」が、撮る楽しさを教えてくれるはずです。
まとめ:あなただけの物語を、リコーのカメラで
今回は、リコーが展開する個性豊かなカメラと、あなたに最適な一台を見つけるための選び方を解説しました。
| シリーズ | 特徴 |
|---|---|
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日常をアートに変える、究極のスナップシューター |
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環境を問わず、決定的瞬間を逃さないタフな相棒 |
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思い出を空間ごと保存する、未来の映像体験 |
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非効率さの中にこそある、”撮る喜び”の再発見 |
リコーのカメラは、単に風景を記録するだけの道具ではありません。あなたの視点を世界に投影し、日常に隠された物語を見つけ出すためのパートナーです。
この記事を参考に、ぜひあなただけの一台を見つけ、新しい写真の世界へ踏み出してください。
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