「ニコンのCOOLPIX P1000が気になっている。だけど、なかなか価格の高い製品だし、失敗はしたくない……。製品の詳しい特徴などが知りたいな。」
本記事を読んでいる人の多くはこのような悩みを持っているはずです。
そこで、今回はCOOLPIX P1000のレビューを中心に、製品の特徴や使い方などを詳しく解説していきます。
COOLPIX P1000とは?製品の特徴を紹介
COOLPIX P1000は1917年創業の老舗光学機器メーカー「ニコン」が、2018年9月に販売を開始したコンパクトデジタルカメラです。
そんなCOOLPIX P1000の基本情報は以下のとおり。
製品名 | ニコン COOLPIX P1000 |
有効画素数 | 1605万画素数 |
イメージセンサー | 1/2.3型CMOS |
焦点距離 | 4.3〜539mm(35mm判換算:24〜3000mm) |
F値 | F2.8〜F8 |
光学ズーム | 125倍 |
ファインダー方式 | 電子式 |
撮影枚数 | 250枚 |
デジタルズーム | 4倍 |
最短距離 | 30cm(マクロ時:1cm) |
シャッタースピード | 1〜1/4000秒 |
撮影感度 | ISO100〜6400 |
動画 | 4K/30fps |
動画撮影時間 | 約1時間20分 |
撮影機能 | ・自撮り機能 ・バリアングル液晶 ・タイムラプス ・オートフォーカス自動追尾 ・セルフタイマー10/3秒 ・バルブ撮影 ・Wi-Fi対応 ・Bluetooth対応 |
本体サイズ | 146.3×118.8×181.3mm |
重量 | 1415g |
レンタル |
本項ではCOOLPIX P1000の主な特徴について詳しく解説していきます。
「どんな製品かいまいちわからない」という人はぜひ参考にしてみてくださいね。
最大125倍の光学ズーム
COOLPIX P1000最大の特徴とも言えるのが、最大125倍という超高倍率に対応していること。
F値8という大口径レンズによって、遠高の被写体も明るくクリアに捉えられます。
また、光学系には色収差補正に優れたレンズを使用。
超望遠撮影時でもリアルな描写を楽しめます。
ダイナミックファインズームは最大250倍、約6000mmの超望遠撮影に対応。
光学ズームと電子ズームを合わせて利用すれば、最大500倍まで拡大できます。
4Kの高画質動画の撮影も可能
2つ目の特徴は4Kの高画質動画の撮影に対応している点です。
COOLPIX P1000では最大4K/30pの高画質な動画撮影に対応。
高倍率のレンズによって、超望遠撮影時でも非常に鮮明な動画が撮影できます。
別売りのステレオマイクやワイヤレスマイクを使うことで、よりリアルな音が収録可能に。
「動画のクオリティをさらに高めたい」という人におすすめです。
直感的な操作で扱いやすい
直感的な操作で扱いやすいこともCOOLPIX P1000の大きな特徴です。
レンズ鏡筒部分に撮影をサポートしてくれるコントロールリングを搭載。
マニュアルフォーカス時はリングを回すことでピント調整、オートフォーカス時は「露出補正」や「ISO感度」の調整が可能です。
また、本体背面上部にはフォーカスモードセレクターを配置。
カメラを持ったまま、右手の親指だけですぐにフォーカスモードを切り替えられます。
上部に取り付けられた2つのダイヤルでは、「撮影モード」や「露出モード」の切り替え、シャッタスピードの変更などが可能です。
デジタルカメラを比較する際に確認したいポイント
「カメラを探してはいるけど、いまいちどこを確認すれば良いかわからない」
という方も多いはず。
そこで、ここからはデジタルカメラを比較する際に確認したいポイントについて解説していきます。
カメラを購入する前に確認したい主なポイントは以下の3つです。
- 本体の大きさ・重さ
- 自動設定への対応
- スマホ接続への対応
上記した3つは初めてカメラを購入する人が特に確認しておきたいポイントです。
失敗を避けるためにも購入前には必ず確認しておきましょう。
それでは、解説していきます。
本体の大きさ・重さ
まず確認したいのが「本体の大きさ・重さ」です。
カメラを購入する人の多くは外に持ち運んで撮影しようと思っているはずです。
そのような外での撮影時に大きくて重たいカメラを持っていくのはなかなか大変。
大きいものだとカメラバックなども必要になり、重さがある製品だと長時間の撮影はかなり厳しくなります。
性能はもちろん大事ですが、初めてカメラを購入する場合は、できるだけ携帯性を重視して選ぶのがおすすめです。
自動設定への対応
「できるだけ手軽に綺麗な写真や動画が撮りたい」
と思っている人は「自動設定への対応」を確認しましょう。
自動設定の中でも有名なのがオートフォーカス。
多くのデジタルカメラに搭載されており、自動で被写体にピントを合わせてくれる非常に便利な機能です。
同じオートフォーカスでも製品によって自動追尾機能が備わっていたり、いなかったりと性能はバラバラ。
自分のスキルや好みに応じて、最適な製品を選びましょう。
ほかには撮影モードを選択するだけで、そのシーンにあった最適な調整にしてくれるカメラも存在します。
製品によっては撮影シーンの判断すら自動的に行なってくれるモデルも。
「自分でそこまで細かい設定をしたくない」という人はぜひ確認してみてください。
スマホ接続への対応
次にチェックしたいポイントは「スマホ接続への対応」です。
カメラによってはWi-FiやBluetoothを使ってスマホと接続できるものもあります。
PCを経由して転送する必要がなくなり、スマホから気軽に各SNSへのアップロードが可能に。
Instagramなどによく投稿するような人は必ず押さえておきたいポイントです。
COOLPIX P1000のレビューを確認
COOLPIX P1000に関する良い口コミ
COOLPIX P1000に関する良い口コミや評判では以下のようなものが見られました。
中秋の名月🌕🐇🌾🍡
COOLPIX P1000で撮影📷✨三脚がなくてもこんなに綺麗に撮れるなんて感動! pic.twitter.com/CpxB2iDpE6— ひとみ (@hit0m11) September 21, 2021
2019年最後の月。綺麗に撮れてよかった。また来年もたくさん撮れるといいなぁ。
月齢:5.17
輝面比:24.61%
焦点距離:2600mm#月 #moon #天体観測 #天体撮影 #Nikon #COOLPIX #P1000 #超望遠 pic.twitter.com/uxtKDfKabe— 山猫@PremiumSSTR2022"775" (@yamaneko7) December 31, 2019
今日の湘南から見た箱根の山々を前に沈む太陽を、Nikon P1000 3000mmで撮影。これでも三脚なしの手持ち撮りです。P1000、手ブレ補正が先代よりかなり優秀で使いやすいですね。 #P1000 #COOLPIXP1000 #COOLPIX pic.twitter.com/XSVnND6fV5
— hidebusa🌊🌴 (@hidebusa1) January 16, 2019
良いレビューでは「超高倍率によって月なども綺麗に撮影できる」という意見が目立ちました。
ニコンも製品の特徴としてかかげる超高倍率を利用した撮影は、カメラ愛用者の中でもかなり高評価。
月以外にも小さな野鳥などの撮影にも適しています。
他には「手ぶれ補正が優秀」といったレビューが見られました。
COOLPIX P1000に関する悪い口コミ
COOLPIX P1000に関する悪い評判や口コミでは以下のようなものが見られました。
野良タンチョウ
道東に行けば、畑とか道脇でもちょくちょく見かける。
今回はNikon COOLPIX P1000で撮影した。
望遠に特化しているので鳥の撮影に重宝しているが、重いので三脚は必需で設置などの準備に時間が掛かる。その間にどこかに行ってしまうのです。 pic.twitter.com/B30MKxInQ1— gecko Channel/生き物研究室 (@gecko28651371) September 7, 2022
ニコンのCOOLPIX P1000買っちった
でかい
重い
腕力が要るな
とても手持ちで撮れないので
三脚を使ったのですが
なんかゆ~らゆ~らと揺れまくって
ピント合わせもままなりません
こうなったら望遠鏡の架台に乗せるかな
まあとにかく初作品です#月 #木星 pic.twitter.com/eqVanWvP25— UMI (@2CHUMI) November 12, 2021
・Nikon Coolpix P1000
一.重い。とにかく重い。めっちゃ重たい。ズームすると重心崩れてもっと重く感じる。流石3000mm換算アルティメット望遠レンズといったところか
一.シャッター音が一切しない。「あれ?これ撮れてんの?」ってずっと撮ってた。ある意味すごいがちょっと良くない気も— rlpha🌙 (@G11_rlpha) November 22, 2020
否定的なレビューでは「本体がとにかく重たい」という意見が多く見られました。
COOLPIX P1000の電池などを含めた総重量はおよそ1415g。
コンパクトデジタルカメラの中ではかなりの重く、手持ちでの長時間の撮影はなかなか厳しいものがあります。
長時間の撮影を行う場合は三脚を用意するといった対策必要です。
本体の大きさもそれなりにあるため、気軽に持ち運べるカメラを探している人には向いていませせん。
COOLPIX P1000の使い方
続いて、COOLPIX P1000の使い方について詳しく解説していきます。
今回はP1000のメインとも言える月の撮影を中心に説明していきますので、使い方が気になる人はぜひ参考にしてみてください。
オートフォーカスの使い方
まずはオートフォーカスの使い方から解説していきます。
P1000には遠くの対象物にピントを自動で合わせる「遠景AF機能」が備わっていますので、月の撮影時にはそちらの利用がおすすめです。
遠景AF機能の利用手順は以下のとおりです。
- マルチセレクター内にある「花マーク」を押す
- 画面内に現れるフォーカスモードリストから「山マーク」を選択
- MENUボタンを選択し、リストから「AF エリア選択」を選ぶ
- 「ターゲットファインドAF」を選び、「OKボタン」を押す
マニュアルフォーカスの使い方
月など面積の大きい天体であればオートフォーカスで問題ありませんが、木星や土星といった小さな天体を撮影するときはマニュアルフォーカスの利用がおすすめです。
マニュアルフォーカスの利用手順は以下のとおり。
- フォーカスモードセレクターを「MF」に合わせる
- マルチセレクターで拡大率を調整
- 「コントロールリング」で細かなピントの調整を行う
月の表面を綺麗に見せるコツ
「月自体は撮れたけど、もっと綺麗に撮りたい」
「天体の模様をはっきり捉えたい」
という人は「ピクチャーコントロール」や「RAW 現像」に挑戦してみましょう。
ピクチャーコントロールはP1000内に搭載されている機能で、利用することでコントラストや色調を自由にコントロールできます。
使い方はMENUボタンから「Picture Control」を選択後、設定したい項目を自由にコントロールするだけ。
カメラ本体だけで調整できるので、そのまま気軽にSNSへのアップなども可能です。
さらに本格的に画づくりを行いたい人はRAW現像がおすすめです。
RAW現像は専用のソフトウェアを用いて、画質を劣化させないまま行う写真編集のこと。
「露出補正」や「ホワイトバランスの調整」、「シャープ調整」などを行うことでより自分の理想に近い写真に近づけられます。
ただし、RAW現像を行うには、撮影時にRAWファイルで記録しておく必要がありますので注意してください。
COOLPIX P1000をおすすめする人・おすすめしない人
最後にCOOLPIX P1000をおすすめする人・おすすめしない人をそれぞれ解説していきます。
「いろいろ情報を確認したけど、いまいち自分に合っているかわからない」
という人はぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、解説していきます。
COOLPIX P1000をおすすめする人の特徴
COOLPIX P1000は以下のような人におすすめです。
- 月や天体などの撮影をしたい人
- ある程度の大きさや重量があっても問題ない人
まずおすすめしたいのが「月や天体などの撮影をしたい人」。
P1000が最も得意としているのは高倍率による望遠・超望遠撮影です。
遠くにある小さな被写体でも、くっきりと解像度の高い写真を撮影できます。
次におすすめしたいのが「ある程度の大きさや質量があっても問題ない人」です。
P1000は決して持ち運びやすいサイズ・重さではありません。
ある程度のサイズや重さを許容できる人でないと運用は厳しいでしょう。
COOLPIX P1000をおすすめしない人の特徴
COOLPIX P1000の利用をおすすめしないのは以下のような人です。
- 望遠・超望遠撮影を行わない人
- 暗所での撮影がしたい人
- コンパクトで軽量なカメラを探している人
「望遠・超望遠撮影を行わない人」にはP1000の利用はおすすめしません。
P1000は高倍率を活かした望遠・超望遠撮影がウリのデジタルカメラです。
通常の撮影がメインなのであれば、他にも軽量で画質の良いカメラはたくさんあります。
望遠撮影を行わない人がわざわざP1000を購入する必要はないでしょう。
次におすすめしないのが「暗所での撮影がしたい人」です。
P1000は高性能なカメラですが、暗所での撮影はそこまで特定ではありません。
暗い場所での撮影ではややノイズが目立ってしまい、解像度も低め。
暗所での撮影を考えている場合は、暗所に強い他のカメラを探した方がベターです。
まとめ
今回はニコンが販売する「COOLPIX P1000」のレビューを中心に、さまざまな情報について解説してきました。
P1000は月などもくっきり撮影できる望遠撮影が魅力のデジタルカメラです。
取り回しの良さには欠けるものの、綺麗な写真や動画を撮影することができます。
P1000が気になる人はぜひ本記事を参考に、購入を検討してみてくださいね。
また、COOLPIX P1000はレンタルも可能。
新品を購入するよりもはるかに安い料金でP1000の使い勝手を試すことができます。
「いきなり購入するのはちょっと……」
という人はぜひレンタルサービスで使用感を試してみてください。