「気軽に使えるプロジェクターを探している。たまたまBenQ GV30というものを見つけたけど、これってどうなんだろう?実際の使い心地などを詳しく知りたいな」
パソコンなどの周辺機器の販売を行うBenQが開発したプロジェクターであるGV30。
使い勝手について気になっている方が多いはず。
決して安くない買い物ですから、失敗は避けたいですよね。
そこで、今回はBenQ GV30を実際に触って詳しくレビューしています。
使ってわかったGV30のメリットや、逆に良くなかったポイントなどを詳しくご紹介していきます♪
「BenQ GV30」とは?まずは基本情報をチェック
レビューしていく前に、まずはBenQ GV30の基本情報から確認していきましょう。
BenQ GV30のスペック表は以下のとおりです。
製品名 | BenQ GV30 |
輝度 | 300ルーメン |
解像度 | 1280×720 |
投影方式 | 単板DLP方式 |
Rec.709カバー率 | 97% |
光源寿命 | 20,000時間(エコモードであれば30,000時間) |
ズーム比 | 固定 |
台形補正 | 自動垂直±40° |
投影サイズ | 30〜100インチ |
無線仕様 | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) |
オーディオ | 4W×2スピーカー+8Wウーファー |
端子 | ・HDMI × 2(ひとつはAndroid TVドングル内蔵用) ・USB Type-C × 1 ・オーディオミニジャック × 1 |
消費電力 | 最大42W |
本体サイズ | 120×196×185mm |
重量 | 約1.6kg |
レンタル |
それでは、製品の特徴を紹介していきます。
手軽に使えるモバイルプロジェクター
「BenQ GV30」は2021年10月から販売が開始されたモバイルプロジェクターです。
本機の重さは単体で約1.6kg、台座を含めても約1.8kgとプロジェクターの中では非常に軽量。
他の部屋で使いたい場合や、外出先で利用したい場合などに、気軽に持ち運ぶことができます。
また、本製品には持ち運びに便利なキャリングケースが付いてきます。
キャリングケースの素材にはファブリック素材を採用。
機能性もさることながら、見た目も非常に良いため、スタイリッシュに持ち運ぶことができますよ。
Android TV9.0搭載
Android TV9.0が利用できることもBenQ GV30の特徴のひとつです。
Android TVを利用するには、まず本体に付属のHDMIドングルを差し込む必要がありますので注意しましょう。
詳しいセッティング方法については、使い方の項で解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
もとからOSが搭載されていることで、PCやスマホなどを接続せずとも単体で映像コンテンツを楽しむことができます。
Google Playを用いて、5,000以上の種類の中から好きなアプリをダウンロードすることも可能。
スポーツからニュース、映画やアニメまで多くのコンテンツをBenQ GV30だけで視聴することができますよ。
付属品も充実
続いて、BenQ GV30の付属品を確認していきましょう。
BenQ GV30の付属品は以下のとおりです。
付属品 | ・BenQ GV30 本体 ・キャリングケース ・リモコン ・電源コード ・クイックスタートガイド ・保証書 |
持ち運びに便利なキャリングケースや遠隔操作に必要なリモコン、本体電源共有用の電源コードなどが付属。
スマホやゲーム機などを接続しないのであれば、まず困ることはありません。
他のデバイスを繋げたい場合は、接続したいデバイスと各種ケーブル(HDMI or USB Type-C)を用意する必要があります。
BenQ GV30を早速レビュー!良いポイントはどこ?
それでは、早速ですがBenQ GV30をレビュー。
まずは実機を使いながら感じた良いポイントから紹介していきます。
できるだけ細かく使用感を書いていきますので、購入を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
どこにでも置きたくなるかわいらしいデザイン
BenQ GV30の外観を見た最初の感想は「本当にプロジェクター?」というものでした。
白を基調としていて丸みの帯びた柔らかいデザインで、プロジェクターにありがちな「機械感」というものがあまり感じられません。
GV30はグッドザイン賞を受賞しているとのことでしたが、実物を見て納得しました。
革で作られたストラップ部分も良いアクセントになっており、プロジェクターとして使うだけでなく、インテリアとしても優れた製品です。
付属のリモコンや、本体に搭載されているボタン周りのデザインも非常にシンプル。
リモコンのデザインもしっかりこだわって作られているのはかなり好印象でした。
また、見た目がシンプルなことで必要なボタンをすぐに発見しやすく、利便性もかなり高め。
機能性と見た目を両立した素晴らしいデザインです。
滑らかな角度調整機能が便利
使ってわかったBenQ GV30の大きな魅力のひとつが、滑らかな角度調整機能。
本機にはマグネットの付いた台座が付いていますが、これが思いのほかすごいんです。
ただの台座ではなく、本体をスライドさせながら135度の角度調整が可能。
-45°〜90°まで自由自在に動かせるので、壁だけでなく、天井などにも投影することができちゃいます。
台座は外すこともできるので持ち運び時にも親切な設計となっています。
壁だけでなく、天井にも投影して使いたい人にもBenQ GV30は非常におすすめですよ。
モバイル機でありながら映像も綺麗
BenQ GV30のスペックは明るさが300ANSIルーメン、解像度は最大720pまで。
フルHDにあたる1080p以下だったため、少々不安でしたが、いざ利用してみるとそんな不安はすぐに払拭されました。
投影方式に液晶方式ではなく、鏡を利用して光の反射によって投影するDLP方式を使っていることもあり、コントストの高いダイナミックな映像が楽しめます。
投影できる大きさは最大で100インチまで。
2.66mの距離があれば100インチの大きさで表示できるので、スペースの限られている場所でも大画面を楽しむことが可能です。
音が良く、コンテンツに没入できる
映画を見る際には映像の品質だけでなく、音もかなり重要ですよね
GV30はモバイル機であるのにも関わらず、音質は非常にハイレベルです。
コンパクトなボディに4W×2+8Wウーファーという2.1チャンネルスピーカーを搭載。
別途スピーカーを用意せずとも、迫力のある音で映画などの動画コンテンツを楽しめます。
おすすめはGV30を自分の後方に配置すること。
音がユーザーを包むように出力されるので、より高品質なサウンドで楽しめますよ。
また、本機は映像出力せずにスピーカー単体でも利用可能。
Bluetooth接続に対応しているので、プロジェクター機能を使わない時でも、Bluetoothスピーカーとして使うことができます。
デザインも良い意味でプロジェクターらしくないデザインなため、雰囲気を壊すことなく音楽を聴くことが可能です。
さまざまなデバイスを接続できる
GV30は本体にAndroid TVを搭載しているので単体でも動画コンテンツを楽しめますが、本体に搭載されている端子を使って別デバイスとの接続も可能です。
搭載されている映像端子はHDMIとUSB-C(映像出力対応)。
パソコンの画面を大画面に表示させてプレゼンに利用したり、ゲーム機を接続して大画面で対戦ゲームやスポーツゲームを楽しんだりといった使い方ができますね。
ビジネスの場でも、遊びの場でも活躍すること間違いなしの1台です。
ここがダメ!使ってわかったBenQ GV30のデメリット
続いて、使ってわかったBenQ GV30のデメリットを紹介していきます。
使ってわかった主なデメリットは以下の2つです。
- 単体ではNetflixの再生ができない
- 手に取りやすい価格とは言えない
人によってはかなりの欠点となってしまうものも。
失敗を避けるためにも、購入前には必ず各デメリットに目を通しておきましょう。
それでは、それぞれ解説していきます。
単体ではNetflixの再生ができない
まず使ってすぐにわかったのがBenQ GV30だけではNetflixが再生できないということ。
調べてみると著作権保護のポリシーが変更されたことによって、BenQのプロジェクターからは直接再生できなくなってしまったようです。
GV30でNetfllixを再生するには「ノートパソコンを接続する」「スマホ・タブレットを接続する」といった方法を取る必要があります。
権利関係が絡んでいるため、しょうがないことではありますがNetflixユーザーは少々に不便に感じてしまうでしょう。
手に取りやすい価格とは言えない
続いて紹介するデメリットは価格についてです。
BenQ GV30の販売価格はBenQの公式ストアで93,380円。
正直言って手に取りやすい価格とは言えませんよね。
スペックや見た目にこだわらないのであれば、もっと安いプロジェクターというのはたくさんあります。
購入する前にはしっかり自分の予算と相談してから購入するようしてください。
BenQ GV30の使い方を紹介
続いて、BenQ GV30で各種コンテンツを楽しむまでの手順を紹介していきます。
BenQ GV30を利用する際は以下のステップを踏みましょう。
- HDMIドングルをセット
- 各種デバイスと本機を接続
- 電源をオンにする
- オートフォーカス機能+手動でピントを合わせる
- 必要に応じて角度を調整する
- 自動垂直台形補正で調整
- 各種コンテンツを楽しむ
ステップ毎に簡単に説明していきます。
1.HDMIドングルをセット
まずはBenQ GV30にHDMIドングルをセットしましょう。
ドングルを本体に接続しておかないとAndroid TVを利用することができませんので注意してください。
HDMIドングルのセット手順は以下のとおり。
- BenQ GV30の側面にあるくぼみにピックをはめる
- ピックを差し込みながら、回すようにして本体パネルを開ける
- パネル内にあるHDMIポートにHDMIドングルを差し込む
少し独特な方法で開けるので不安を覚える方も多いと思いますが、思っているよりも簡単にアクセスすることができますので安心してください。
2.各種デバイスと本機を接続
次は各種デバイスと本機を接続していきます。
有線でGV30と他のデバイスを接続して利用したい場合は、GV30の各種ポートに利用したいデバイスを接続しましょう。
GV30で利用できる映像端子は以下の2つです。
- HDMI
- USB Type-C
従来のプロジェクターによく搭載されていたDVI端子やD-SUB端子などはありませんので、これらの端子の利用を考えている人は注意してください。
3.電源をオンにする
HDMIドングルと各種デバイスの接続が完了したら、BenQ GV30の電源をつけましょう。
本体に搭載されている電源ボタンの長押し、もしくはリモコンに搭載されている電源ボタンを押すことで本機の電源をつけることができます。
4.オートフォーカス機能+手動でピントを合わせる
起動してからしばらくすると、オートフォーカス機能が自動で働きます。
利用したい面に向けて投影を行い、ピントを合わせましょう。
オートフォーカスだけではピント調整が不十分な場合は、リモコンから細かいピントの調整が簡単に行えます。
5.必要に応じて角度を調整する
ピント調整を終えたら、次は角度の微調整を行います。
土台にセットされたGV30を直接動かし、投影位置の細かな調整を行なってください。
なお、GV30では最大135°までの調整が可能です。
6.自動垂直台形補正で調整
投影位置の調整が完了したら、次は台形補正に移ります。
台形補正は「自動調整」と「手動調整」の2種類から選べますが、おすすめなのは「自動調整」。
自動調整にしておけば、本体が少し動いてしまった際も自動で調整を行なってくれるため非常に便利です。
7.各種コンテンツを楽しむ
台形の調整が終えたら、後は各種コンテンツを楽しむだけです。
大画面で好きな映画を視聴するのもよし、迫力のある映像と音で対戦ゲームを楽しむのも良いでしょう。
スポーツ観戦の利用なんかにもおすすめです。
他ユーザーのBenQ GV30に対する意見や口コミ
本記事ではBenQ GV30の実機レビューを行ってきました、人によって製品に対する感想というのは異なります。
そこで、ここからは他ユーザーのBenQ GV30に対する意見や口コミをご紹介。
これから購入を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
BenQ GV30に対する良い評判や口コミ
まずはBenQ GV30に対する良い評判や口コミから紹介していきます。
良い評判では以下のようなものが見られました。
benq gv30っていうプロジェクターを購入したんだけど
4年前にプロジェクターと比べたら天と地ほどの差があるいい買い物をした
まずAndroidTVが使えるからすぐに使えるし、持ち運び、バッテリー内蔵、天井投影、そして音が爆裂に良い pic.twitter.com/APZhuTabsR— シンプルに由紀 (@_oo_yuki_oo_) July 13, 2022
寝ながら天井で映画見てます!
控えめに言って「最高」です(о´∀`о)
#BenQ #GV30 pic.twitter.com/e0AemmfgAE— えいちゃん@日本いち頑張らない保険営業マン (@ganbara_9) July 17, 2022
BenQのGV30いいですね。このモバイルプロジェクター。
天井投影もできて、音質も非常にいい。フルHDではないけど、YouTubeとか画質を重視しないコンテンツをみつならこれで十分過ぎますね。 pic.twitter.com/tkBCV6mC3h
— コヤマタカヒロ@家電ライター (@takh0120) March 31, 2022
良い評判では「音の良さ」を評価する声が多く見られました。
プロジェクターに搭載されているスピーカーはおまけ程度のものが多いですが、BenQ GV30は2.1chスピーカーを搭載。
2つのスピーカーと1つのウーファーによって迫力のある音が楽しめますよ。
また、解像度は720pとフルHD未満ではあるものの、「意外と画質が綺麗」という声も多数ありました。
4Kなどの超高解像度を求めないのであれば、十分綺麗な映像を出力することができます。
他には「デザインがとても良い」「持ち運べるのが便利」という意見が見られました。
BenQ GV30に対する悪い評判や口コミ
続いて、BenQ GV30に対する悪い評判や口コミを紹介していきます。
GV30に対する悪い評判や口コミでは以下のようなものが見られました。
いまのニーズだとBenQ GV30が最優先候補になってる。フルHDほしかったけどここは妥協かな。あと価格もう少し安ければな…。
— Ryuu (@R_Shiroir) April 3, 2022
BenQ GV30に関する悪い評判はそこまで見られませんでしたが、唯一「価格が高い」という声はいくつか見られました。
GV30の価格はBenQの公式ストアで93,380円とかなり高め。
通販サイトの利用でも8万円は超えています。
コストパフォーマンスを求めるのであれば、他の製品を検討した方が良いでしょう。
まとめ
今回はBenQ GV30の実機レビューを行ってきました。
GV30はデザインと機能性を両立した優れたプロジェクターです。
Android TVを搭載しているのに加え、HDMI/USB Type-Cの映像ポートを搭載しているのでさまざまなコンテンツを楽しめます。
大画面と良い音で迫力のある映像を楽しみたい人はぜひ購入を検討してみてくださいね。
ただ、購入するとなるとネックになるのが本体価格ですよね。
「試してみたいけど、いきなりこの価格は正直無理……」という人も少なくないはず。
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